現代の見込みとなる新規患者は情報収集する際にインターネットを利用しており、歯科クリニックにおいて年々、スマホからのWebやSNS、マップ検索を利用して歯科医院を探す機会がより一層増えています。
効果的なWebマーケティング戦略は、歯科医院のインタネット上の露出を高め、潜在患者との接点を増やし、最終的には新規患者数の増加につながります。ここでは、戦略的なWebマーケティングを実施する上で歯科クリニックが取り組むべきステップを紹介します。
1,ホームページの最適化
まずは、全ての受け皿となるホームページの最適化は必須です。SEO対策などの検索エンジン対策に加え、マップ検索のMEO、オンライン上のレビュー、口コミなどからきっかけは複数の経路がありますが、最終的に着地するホームページは全ての受け皿となる大切なWebマーケティングの要となります。
また、歯科医院のホームページは、以下の項目をチェックすることが大切です。
モバイルフレンドリー
スマートフォンやタブレットでの閲覧が快適なホームページにすることが不可欠です。現在の患者は、ほとんどはスマホからのアクセスに集中しています。
弊社の持つデータにおいてもスマホからの流入が8割を超えており、パソコンでの閲覧は少なくなっています。
スマホからの流入が多いという事は、スマホでの閲覧の多いSNSからの流入もWebマーケティングの対策としては有効になります。動画コンテンツはYoutube、リール動画などのInstagram、最新情報などはXなど。各SNSの活用方法や使用ユーザー層などを考慮しながら歯科のWebマーケティングに活用することが有効な新規患者の集患対策となります。
ユーザー体験の向上
シンプルで直感的で使いやすいナビゲーション、高速なローディング速度、明確な行動喚起を実装します。最新のWebサービスや、見た目やデザイン重視のホームページでは、読み込み時間がかかったり、ユーザーインターフェイスに使いづらい部分があったりと患者にとって、本当に必要な機能か?必要なデザインか?などを考えながらこのユーザー体験を設計する必要があります。
シンプルなデザインで、患者が求める情報に直感的にアクセスでき、ストレスなくホームページから予約や相談ができるインターフェイスが理想です。
これらのインターフェイスのチェック項目はいくつかありますが、特にスマホからのアクセスが多い歯科医院では、スマホの実機で閲覧確認、インターフェイスの確認、読み込み速度など患者にとっての使いやすく、見やすいホームページを目指しましよう。
SNSやSEO対策の検索エンジンからの大切な受け皿として、歯科医院のホームページはとても重要です。
このホームページの良し悪しで、新規集患の効果や、自費率の向上、リピート化にも大きく影響します。
コンテンツの質
教育的かつ有益なコンテンツを提供し、患者が治療選択をする際の疑問や不安を解消しましょう。ホームページに載せる情報や治療に関する情報の内容によって、その歯科医院の治療方針や大事にしている治療内容、得意とする治療内容を知ることができます。
また、設備の紹介や、院内紹介、スタッフ紹介など一見、治療には関係のない情報においてもで、新規患者の集患、増患と考えた際は、とても重要な要素となります。
新規集患に効果的な情報、コンテンツ、抑えておくべき情報など掲載方法はいくつかありますが大事なのは、患者さんの立場にたった情報提供になります。
どのような治療をするのか?治療の手順は?金額や治療期間は?治療のメリット、デメリットなど様々な情報が必要になります。
このような患者さんにとっての価値ある情報、必要な情報は、最初から100%を目指すと大変ですが、治療ごとにページを見直したり、部分的な改修作業を行いながら100%を目指すことが大切です。
少しづつ改善、改修を重ねることで、情報の価値や情報の内容が充実してきます。また、既存情報の見直しだけでなく、最新の情報やトレンド的な情報の有効です。
こういった最新情報、トレンドは小まめにSNSを活用したり、患者さんとの会話の中でキャッチすることができます。
見込みとなる新規患者は、どのようなSNSを見ているのか?どんなモノに影響を受けているのか?どんなことに興味関心を抱いているのか?など、リサーチをしながらホームページの改修を行うことで、オリジナル性の高い情報から最新情報までカバーできるようになります。これらの情報提供、情報掲載は、集めることや掲載するには時間がかかることもありますが、ホームページは資産として残っていくものなので労力対効果はジワジワと効いてくると思います。
2,SEO戦略の強化
キーワードリサーチ
ターゲットとする患者層が検索するであろうキーワードを特定し、それらをホームページのコンテンツに組み込みます。このキーワードリサーチは、SEO対策において最初に行う大事なステップになります。
まず、どのようなキーワードで患者は検索するのかをリサーチします。リサーチ方法はいくつかありますが、一番、間違いなく正確なのは、既存の患者に直接聞くことです。もしくは、初診の問診の際に書いていただくことも有効です。ただ、この問診での記入は検索した経緯や検索した意図まではなかなか書いてくれないので、やはりできれば患者に直接聞くのが有効です。
どんなお悩みや問題で検索したのか?他のキーワードで検索したか?検索結果は満足のいくものであったか?閲覧したページや情報で参考になったページはあったか?
なぜ、当医院を選んだのか?実際に来院してみてどうだったか?など、、、
直接、患者に聞くことで多くの情報を得ることができます。
少し時間や患者への負担もありますが、SEO対策の初期のリサーチ段階や、定期的なリサーチをする際にこのキーワードリサーチをすると、ホームページの改修にも役立ちます。
SEO対策を行う上で、このキーワードリサーチ、キーワード選定はとても大切です。
SEO対策を行う前に、どのようなキーワードで上位表示を目指すか?どのような戦略でSEO対策を行うか?この検索キーワードの持つ検索意図は何か?このようなコンテンツがこの検索意図を満たすことができるか?など、キーワードリサーチによっていろいろSEO対策が決まります。
少し手間と時間はかかりますが、是非、患者に直接聞いてキーワードリサーチすることをオススメします。
デンタルブランディングでも、このキーワードリサーチにはチカラを入れており、必要に応じて患者に直接我々がリサーチをさせていただいております。
院長やスタッフの思いをホームページに載せることも大切ですが、患者の意見、視点を交えながらページの作成、SEO対策することでよりWebマーケティングの効果を高めることができます。
ローカルSEO対策
このローカルSEO対策とは、Googleマイビジネスのプロフィールを最適化し、地元の検索結果でのランキングを向上させる対策になります。
MEO対策や、Googleマイビジネス対策、ローカルSEO対策と言われています。
少し想像してみてください。
美味しい物が食べたいと思い、レストランやお店を探す際はどんな行動を取りますか?私の場合は、Googleを開き、「レストラン 和食」などで検索をします。すると検索結果の上部に地図検索の情報がでてきます。
ここでは、スマホで検索するその位置情報から最寄りの最適なお店を検索することができます。
また、私はスマホのGoogleマップアプリを使って検索することもあります。
特定にキーワードで検索すると、お店の名前、場所、口コミ、予算目安などが一目で検索することができます。
この検索導線は、歯科医院においても同じような傾向で検索されることが増えています。医院での初診の問診でのアンケートでは、最近、多くの患者がこの地図検索で歯医者を探したという回答をいただく機会が増えました。
上記のキーワードによるSEO対策に加え、この地図検索、MEO対策も非常に有効です。対策自体は、SEO対策のような複雑で時間と費用、労力がかかるとことはありませんが、効果は高いので是非MEO対策に取り組んでみてください。
ご自身の歯科医院のGoogleマイビジネスを開き、オーナーとして編集権限の申請をすれば、編集やレビューに対して返信、回答もできるようになります。デンタルブランディングでもMEO対策の情報提供や対策支援を行っていますので、まずはお気軽にご相談ください。
外部リンク構築
この外部リンクの対策は、信頼できるサイトからのリンクを獲得し、ホームページの権威性を高めることができます。
特に歯科医院同士のリンクや、権威性の高い歯科医師会のホームページ、各種歯科協会のホームページから外部リンクを得ることで大きなSEO対策になり、上位表示に貢献されます。
このような外部リンクをサービスとして行っている企業もありますが、外部リンクを行う際は、リンク元の情報や、どういった内容のホームページなのかを事前に確認して、自医院に関連性の高いホームページからリンクを得るようにしましょう。
関連性の低いホームページ、全く関係の無いホームページからリンクを得ると逆にペナルティとして、順位を落としてしまうこともあるので注意が必要です。
3,SNSマーケティング
プラットフォームの選定
ターゲット患者層が最も利用しているソーシャルメディアプラットフォームに焦点を当ててSNSマーケティングを行いましょう。
そのためには、現在の既存患者の年齢別の患者数をおおよそで結構ですので把握することが大切です。さらに、その中もどのような層の患者を増やしたいのかを明確にします。
ここからがSNSマーケティングの施策になります。
そのような層の患者で、性別は、歯科医院を探す際のポイントは?など、リサーチできる部分は事前にリサーチを行います。その上で、それぞれのSNSの特性をリサーチし、対策やマーケティングを進めていきます。
ただ、闇雲にInstagramが流行っているから、インスタをやろうといっても、そもそも、ターゲットとする患者がインスタを見ていなければ労力ばかりかかって、なかなか効果が得られません。
ですので、SNSマーケティングを行う際は、事前準備、リサーチ、Webマーケティングの全体設計、戦略と照らし合わせながら対策を行うことが大切です。
また、SNSではSEO対策はことなり、キーワード対策に加え、ハッシュタグ検索も頻繁に使われています。
新規の患者候補の方が、どのようなSNSを使い、どのようなコンテンツや情報に興味を抱き、どのようなキーワード、どのようなハッシュタグを活用しているのかをリサーチした上でSNSマーケティングを行うことが大切です。
SNSは無料で行う対策もあれば、SNS広告もあります。予算や労力を考えなながらSNSマーケティングを進めていきましょう。
特にInstagramやX(旧Twitter)は、投稿してもどんどんと時系列で流れていってしまうので、定期的な投稿と継続が必須です。
忙しい院長やスタッフにとっても大きな負担となりかねません。SNSマーケティングや運用は、はじめる前にどのような体制で、どのようなネタで、どのぐらいの更新頻度で、なにを目的にするかをある程度、明確にしてから始めることをオススメします。
エンゲージメントの促進
エンゲージメントの促進とは、定期的な投稿、患者の質問への返答、インタラクティブなコンテンツを通じて、フォロワーとの関係構築を図る対策です。
方法としては、いくつかありますが、歯科医院のホームページにおいては、ブログやコラムなどによる配信とエンゲージメントの強化。SNS等であればDMやコメントなどによるエンゲージメント強化になります。また、最近ではLINEを活用したエンゲージメント強化、フォローアップ、有益情報の提供などが増えています。
LINEの普及率、使用頻度は高く、新規集患というよりも、患者とのエンゲージメント強化、リコール対策、リピート対策に有効なツールになっています。
また、有料のサービスになりますが、定期的にLINEからのメッセージを送ったり、歯科に関する情報や歯科医院からの情報提供を半自動化したりなど、外部サービスを活用することで、定期的に患者とのコンタクトをとり、エンゲージメントを深めることもできるようになっています。
エンゲージメントを強化することで、口コミや紹介などにもつながることもあるので、是非、取り組んでみてください。
4,メールマーケティング、LINEマーケティング
メーリングリスト、公式LINEの構築
ホームページ訪問者からメールアドレスやLINEの友達追加を促し、コミュニケーションを行います。この目的は患者にとっての有益な情報を届けるとともに定期的にコミュニケーションを図ることでエンゲージメントを高め、歯科医院への関心や想起を促すことを目的として行います。
このメールやLINEでのやり取りは、来院を悩んでいる患者からすでに通院している患者まで様々な患者が存在するようになりますので、新規の患者向けの情報、通院している患者への情報、登録者全員への情報など、様々な幅広い情報を配信することが大切です。
配信するスタッフや医院側にも労力がかかりますが、有料の配信ツールを導入するなど検討し、定期的に配信できる体制を整えることが大切です。
このメールマーケティングやLINEマーケティングは直接、患者にメッセージや情報を届けることができるので、新規集患、リピート化、リコール対策にはとても有効なマーケティング施策といえます。
定期的なニュースレタ
先ほどのメールマーケティング、LINEマーケティングの延長として、クリニックの最新情報、健康に関するヒント、特別オファーなどを通じて、患者との関係構築を図り、エンゲージメントを高めていきます。
ここで大事なことは、あくまでも情報提供が主です。自費の売り込みや、来院の促進など医院からの伝えたい情報もあるとは思いますが、あくまでも定期的にコミュニケーションを取ることが目的ですので、売り込みの強い情報やニュースレターにならないように注意してください。必要に応じて医院のPRや特別なオファーを届けるようにしてください。
5,オンライン広告
Google広告
キーワードに基づく広告を利用して、検索結果の上位にクリニックのホームページを上位表示させます。リスティング広告、キーワード広告と言われるものです。また、ディスプレイ広告というのもあり、最近ではAIによる最適化も図られ広告精度にもチカラをいれています。また、Google広告の他にもYahooでも同じような広告があり、予算に応じて広告出稿を検討するのも良いと思います。
また、このGoogle広告はSEO対策の事前リサーチとして活用することもオススメしています。
SEO対策は、それなりの労力と時間がかかります。特に上位表示されるまでにキーワードによっては、3ヶ月、半年、一年とかかる場合もあり、難易度や競合の多いキーワードによっては、なかなか上位表示されないというケースもあります。
その点、このGoogle広告は、広告の準備をし、広告審査に問題なければ即時に配信されるようになります。費用はかかりますが効果が出るまでには非常に短期間で集患対策を行うことができます。
この特性を活かし、どのようなキーワードで流入数が多いのか?どのようなキーワードが来院につながっているのか?どのようなメッセージやキャッチコピーが効果が高いのかを比較的短期間で実際の数字として知ることができます。
この内容をもとに、より良い広告コンテンツにしたり、先程のSEO対策に活かすことができるようになります。
このようにGoogle広告をうまく活用しながらWebマーケティングを行うことで、全体の最適化をスピーディーに図ることができるようになります。場合によっては、広告予算が増え、効果がでにくいケースもありますが、逆にその情報を得ることができれば次のWebマーケティングやSEO対策に活かすことができます。
SNS広告
FacebookやInstagramなどのプラットフォームでターゲット広告を実施し、特定の患者層にリーチします。このSNS広告は、先程のGoogle広告と比べ、バナー広告のように、こちらから広告を配信することができます。Google広告は、検索キーワードに対しての広告なので、プル型広告と言われ、このSNS広告はプッシュ型広告として、こちら側から配信することができる広告になります。
このGoogle広告のプル型広告とSNS広告のプッシュ型広告を組み合わせて広告を打つことで効果的な新規集患対策を行うことができます。
また、診療科目によって、プル型が適している場合とプッシュ型が適している場合と様々なので、診療科目や競合、患者動向を見極めながらバランス良く活用することが大切です。
まとめ
戦略的なWebマーケティングは、歯科クリニックがデジタル時代において競争力を保ち、成長するための重要な要素です。ホームページの最適化、SEO対策の強化、MEO対策の強化、SNSの活用とメールやLINEを使ったマーケティングの活用、そしてオンライン広告の実施を通じて、歯科医院はインタネット上での認知性を高め、潜在患者との接点を増やし、最終的には患者数を増加させることができます。これらのステップは継続的な取り組みが必要であり、定期的な評価と調整を行うことで、戦略の効果を最大限に高めることができます。
また、このWebマーケティングを行うにあたってもう一つ必要な要素は、医院のビジョンです。どのような方向性でどのような発信を行うのか?どのような媒体を通して、情報を届けるのか?また、どのような患者をターゲットとして新規の集患対策を行うのか?など、ビジョンを定め、その定めたビジョンを元に戦略を立て、その後、戦略に沿ったWebマーケティングを実施することがとても大切です。
歯科治療を同じように、流行りやトレンドに惑わされ対症療法的なWebマーケティング、集患対策では、あまりうまくいきません。また、続けるうちに方向性がズレ、いままでやって来たことが無駄になってしまうこともあります。
このようにWebマーケティングを本格的に始動する際には、まずは、ビジョンを定め、そのビジョンを達成するための戦略を練り、Webマーケティングをはじめてください。
ビジョンと戦略をしっかりと持つことで、Webマーケティングの施策も一貫性が保たれ、その結果、より良い医院ブランディングができ、そこに魅力を感じた患者が集まってくるようになります。さらに、その延長として求人や採用にも影響してきます。
ビジョンと戦略に基づくWebを行うことで様々な効果が現れ、結果として医院ブランドも確率され、医院にとっても、患者にとっても、スタッフにとってもより結果をもたらしてくれます。
弊社デンタルブランディングでも、このビジョン構築から戦略構築、Webマーケティングの様々な施策をワンストップできるサービスを整えています。
まずは、何からやればいいのかわからない。いろいろやってみたけれどあまり効果を感じないなど、お悩みや課題をお持ちであればお気軽にご相談ください。